ソーラーライトが産み出すSDGsの連鎖
CO2削減効果の算定

CO2削減効果 はどのように計算すればよいでしょうか?

もっぱら電気代ゼロでコスパに注目されがちなソーラーライトですが、このページではソーラーライト(ソーラー街灯・ソーラー外灯)導入がSDGsにどう貢献するのか、ソーラーライトの環境負荷軽減効果について具体例を挙げて解説します。

よく見聞きするSDGs 、カラフルなバッジを胸につけてる社長さんもいたな、、、

なんとなくわかっちゃいるし、なんかやった方がいいらしい。

このままじゃ取り残されちゃうぞ。。。

とは言え、我が社では具体的に何ができるんだろう???

そんな社長に朗報です。頭のモヤモヤをすっきり解消!

いきなり答えです。今の屋外灯をソーラーライトに取り換えれば良いんです!

しかも、ソーラー街灯に変えていただければ電気代まで安くなってしまうオマケつきです!

安くなるっていうか、、、タダになるんです! 

「タダほど高いものはない」なんて言った人もいますが、バカ言っちゃいけません。考えなくたってわかります。

タダより安いものはない!当たり前のことです。
電気代削減効果についてはコチラ

SDGs3

ソーラーライトは無料で無限に供給される、再生可能な太陽エネルギーを活用します。

二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが増えたため、本来、宇宙空間へ放出される赤外線が地球に残存することとなり、地球の温暖化が問題になっています。

温暖化の理由は、温室効果ガスが増えすぎた理由は石油・石炭・天然ガスといった化石燃料の使用量が増えているからとされています。

化石燃料は、動力源のほか、プラスチックの材料となり、現代の生活に欠かせないものですが、燃えるときにたくさんの二酸化炭素が大気中に放出されてしまいます。

この二酸化炭素が大きな原因となって今、温暖化が加速しているというわけです。

(参考:全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)

 

そこで、SDGsの目標7では、再生可能で枯渇しない、太陽光、水力、風力、バイオマス、地熱といった、再生可能エネルギーへのシフトを提唱しています。

ソーラーライトは燃料を消費しませんので二酸化炭素排出量がゼロです

上記と重複しますが、2020年以降の地球温暖化対策に関する国際的枠組みを定めたパリ協定において、「世界的な平均気温上昇を産業革命前(1880年)に比べて2℃以下に抑えることを目標とし、1.5℃以下に抑制することを努力目標とする」とされています。

温暖化の進行によって海面上昇/洪水・豪雨/熱中症/水不足/食料不足などのリスクが懸念されています。

そこで、SDGsの目標13では、再生可能で枯渇しない、太陽光、水力、風力、バイオマス、地熱といった、再生可能エネルギーへのシフトが重要課題とされているわけです。

ソーラーライト導入による二酸化炭素CO2の削減効果

では、ソーラーライトを導入すること二酸化炭素CO2の削減にどれくらい貢献できるのでしょうか?

ここでは具体例で示します。

 

【結論】

屋外灯10本を300W水銀灯からソーラー照明へ交換した場合

年間約4.75トンの二酸化炭素CO2削減(杉の木の吸収量にすると約341本分のCO2削減量)が実現できます。

これは25メートルプール6.05個分の森林面積を増やしたのと同等の効果を有します。

 

[算定過程]

1. まず、300W水銀灯1本の年間消費電力を計算します。

この水銀灯1本の消費電力は、毎日平均10時間点灯するとして、その消費電力は

300W*10時間=3000Wh=3kWh(1日当たりの消費電力)

3kWh/日*365日/年=1095kWh(1年間の消費電力)

つまり、水銀灯1本は1年間に1095kWhの電力を消費します。

 

 

2.    次にこの年間消費電力をCO2排出量に換算します。

ここでの計算に当たっては、CO2排出係数を使います。

電気事業者別排出係数(令和2年度実績)(環境省公表)によりますと、一般送配電事業者のCO2排出係数は0.4333kg-CO2/kWhですので、年間消費電力にこの係数を乗じて年間のCO2排出量は、1095kWh*0.433kg/kWh=474.46㎏ となります。

水銀灯1本で475㎏/年ですから、10本なら4.75トン/年ですね。

 

3. CO2排出量を杉の木に換算します。

前項で、水銀灯1本で475㎏、10本なら4.75トンのCO2を削減することが分かったのですが、ちょっと問題があります。

既にお気づきの通り、例えばCO2が500㎏と言われても、あなたも私も普通の人にはピンとこないのです。

というより「二酸化炭素500㎏」でピンとくる人はかなりの変人です。

 

そこで、CO2排出量を直感的に理解しやすいよう、当該CO2排出量を吸収するのに必要な杉の木の本数で示すことが一般に行われています。

杉の木1本あたり1年間で13.9㎏のCO2を吸収しますので(ここでは「地球温暖化防止のための緑の吸収源対策」環境省/林野庁)による)、この数値を用いて

上記のCO2排出量削減効果474.46㎏杉の木に換算します。

474.46㎏/13.9㎏=34.1 なので杉の木34.1本の年間CO2吸収量に相当することがわかります。

これはどういうことかというと、300W水銀灯1本をソーラー式街灯に交換することで1年間に杉の木34.1本が吸収する二酸化炭素を削減できるということなのです。

違う見方をすると、34.1本の杉の木を植えたのと同様の効果と言い換えることもできます。

ということで、水銀灯10本をソーラーに交換するなら杉の木341本分のCO2削減効果になります。

 

4. 森林面積に換算します。

ここまでで十分疲れましたが、まだちょっとだけ続きがあります。

最後の仕上げは、上述の「杉の木341本」ってどれくらいの面積かな?と考える工程になります。

この計算に当たっては、1500本/1ヘクタールくらいで計算することが多いようです。

ということで、341本なら341/1500=0.227haの森林面積に相当します。

また続きがあって(長い!)、0.227ヘクタールってのもピンときません。

そこでよく見られるのは東京ドーム●個分というやつです。

とっくに忘れていると思いますが、1ヘクタール=1辺の長さが100mの正方形の面積ですので、1ヘクタール=0.01平方キロメートルです。

東京ドームの面積は、東京ドームのHPによれば、0.046755㎢ということなのでヘクタールで示すと4.6755haです。

ということで計算すると、0.227ha=0.049個分の東京ドームになります!

 

東京ドーム0.049個分!

 

うーん、ちょっと微妙ですね。内野のダイヤモンドくらいか??なんてことになりそうです。

今回の場合、東京ドームでは単位が大きすぎました。

こういう場合は、多くの学校にある25メートルプール●個分、という単位が有効です。

25*15メートルのプールですと、面積は0.0375ha=375㎡ですから、計算してみますと

0.227haはプール6.05個となります。

ということでいよいよ結論が出ました。

水銀灯10本をソーラーに交換することで、25メートルプール6.05個分の森林面積に相当する杉林のCO2削減効果が期待できます。

言い換えますと、地球環境からみた場合、プール6.05個分の杉林を作ったのと同じ効果があるってことになります!

 

 

はい、こんな感じです。

長々とお付き合いいただきましてありがとうございます。