ソーラーライト導入でCO2はどれだけ削減できるのか?自分で効果を算定しよう

ソーラーライト導入によるCO2削減効果 はどのように計算すればよいでしょうか?

もっぱら電気代ゼロでコスパに注目されがちなソーラーライトですが、このページではソーラーライト(ソーラー街灯・ソーラー外灯)導入で二酸化炭素排出量がどれくらい削減できるのか、ソーラーライトのCO2削減/環境負荷軽減効果について具体例を挙げて解説します。

是非、真似をして貴社の環境貢献PRに活用して下さい。

二酸化炭素CO2の削減効果算定過程 ソーラー照明導入による場合

ソーラーライトを導入することで二酸化炭素CO2の削減にどれくらい貢献できるのでしょうか?

ここでは計算過程をわかりやすく具体例で示していきます。

 

【結論】

屋外灯10本を300W水銀灯からソーラー照明へ交換した場合

年間約4.75トンの二酸化炭素CO2削減(杉の木の吸収量にすると約341本分のCO2削減量)が実現できます。

これは25メートルプール6.05個分の森林面積を増やしたのと同等の効果を有します。  

CO2二酸化炭素削減効果の算定方法 概論

【大雑把な流れ】

まず、これから行うことを要約しておきましょう

 1.現在の照明の年間消費電力を計算

2.CO2量に換算

3.杉の木の本数に換算

4.面積に換算

この4ステップです。1.が分かればあとは小学4年生レベルの計算なので、このページにたどり着いた方は誰でも2分あればできます。

 

 

現在の照明の年間消費電力を計算

この水銀灯1本の消費電力は、毎日平均10時間点灯するとして、その消費電力は

300W*10時間=3000Wh=3kWh(1日当たりの消費電力)

3kWh/日*365日/年=1095kWh(1年間の消費電力)

つまり、水銀灯1本は1年間に1095kWhの電力を消費します。

ここが最重要で、交換対象となる既存の照明の性能や本数などによって当然答えが異なります。

この後は単に、簡単な計算式に当てはめるだけです。 

 

年間消費電力をCO2排出量に換算します

ここでの計算に当たっては、CO2排出係数を使います。用語の意味は分からなくて結構です。電卓があればOK。

電気事業者別排出係数(令和2年度実績)(環境省公表)によりますと、一般送配電事業者のCO2排出係数は0.4333kg-CO2/kWhですので、年間消費電力にこの係数を乗じて年間のCO2排出量は、1095kWh*0.433kg/kWh=474.46㎏ となります。

水銀灯1本で約475㎏/年とわかりました。10本なら4.75トン/年ですね。 

 

CO2排出量を杉の木に換算します

 

前項で、水銀灯1本で475㎏、10本なら4.75トンのCO2を削減することが分かったのですが、ちょっと問題があります。

既にお気づきの通り、例えばCO2が500㎏と言われても、あなたや私のような普通の人にはピンとこないのです。

というより「二酸化炭素500㎏」と聞いてピンとくる人は、ハッキリ言ってかなりの変人です。

 

そこで、CO2排出量を直感的に理解しやすいよう、当該CO2排出量を吸収するのに必要な杉の木の本数で示すことが一般に行われています。

中学校の理科で習った通り、植物は光合成により二酸化炭素を吸収して酸素に変換します。無論、どれくらいの二酸化炭素が植物に吸収されるかなんてことにはあなた同様、私もさほど強い関心は無いので答えを見ておきましょう。

杉の木1本あたり1年間で13.9㎏のCO2を吸収しますので(「地球温暖化防止のための緑の吸収源対策」環境省/林野庁)による)、この数値を用いて

上記のCO2排出量削減効果474.46㎏杉の木に換算します。

474.46㎏/13.9㎏=34.1 なので杉の木34.1本の年間CO2吸収量に相当することがわかります。

これはどういうことかというと、300W水銀灯1本をソーラー式街灯に交換することで1年間に杉の木34.1本が吸収する二酸化炭素を削減できるということなのです。

違う見方をすると、34.1本の杉の木を植えたのと同様の効果と言い換えることもできます。

ということで、水銀灯10本をソーラーに交換するなら杉の木341本分のCO2削減効果になります。

だいぶイメージしやすい数値になりましたね。

 

森林面積に換算します

 

さあ、ここまで書いた所で私は十分に疲れましたが、あなたはまだ何ともないはずです。そこでちょっとだけ続きがあります。

最後の仕上げは、上述の「杉の木341本」ってどれくらいの面積かな?と考える工程になります。

この計算に当たっては、1500本/1ヘクタールくらいで計算することが多いようです。

ということで、341本なら341/1500=0.227haの森林面積に相当します。

また続きがあって(長い!)、0.227ヘクタールってのもピンときません。

そこでよく見られるのは東京ドーム●個分というやつです。

とっくに忘れていると思いますが、1ヘクタール=1辺の長さが100mの正方形の面積、ですので、1ヘクタール=0.01平方キロメートルです。

東京ドームの面積は、東京ドームのHPによれば、0.046755㎢ということなのでヘクタールで示すと4.6755haです。

ということで計算すると、0.227ha=0.049個分の東京ドームになります!

 

なるほど、東京ドーム0.049個分か!

。。。

。。。

。。。

うーん、ちょっと微妙ですね。内野のダイヤモンドくらいか??なんてことになりそうです。

今回の場合、東京ドームでは単位が大きすぎました。

こういう場合は、多くの学校にある25メートルプール●個分、という単位が有効です。

25*15メートルのプールですと、面積は0.0375ha=375㎡ですから、計算してみますと

0.227haはプール6.05個となります。

ということでいよいよ結論が出ました。

水銀灯10本をソーラーに交換することで、25メートルプール6.05個分の森林面積に相当する杉林のCO2削減効果が期待できます。

言い換えますと、地球環境からみた場合、プール6.05個分の杉林を作ったのと同じ効果があるってことになります!

 

はい、こんな感じです。

長々とお付き合いいただきましてありがとうございます。

 

この計算結果が貴社の環境PRに貢献出来ましたら幸いです。

当社では、ソーラー照明の導入から環境貢献PRまで全部まとめて引き受けます。ご用命頂けましたら幸いです。,