日本発明大賞 発明奨励賞を受賞
1月末に日本発明振興協会より来電。第44回日本発明大賞に入賞されました、というありがたいご連絡を頂きました。
日本発明大賞についてはこちら。
おしゃべり電球には小難しい専門用語が出てくるわけでもなく、設置も簡単。かつてこれほどわかりやすい受賞作品があっただろうか、と自負しております。
2019年3月7日、日刊工業新聞掲載 発明奨励賞
3月13日、明治記念館にて表彰式
「発明奨励賞」はこれから製品化される特許に対しての賞で、実用段階にない特許としては最高の賞になります。製品化されていたら違う入賞だと勝手に思っております。発明大賞は特許に対する表彰ですが、当該特許が製品化・実用化されているかどうかは大きなポイントです。
外国は存じ上げませんけれど、日本で特許の取得に求められるのは、「技術的な実現可能性」。つまり、実際にその特許をベースに製品開発することが技術的に可能かどうか、ということです。
技術的に、を強調したのは経済合理性は求められないということでして、例えばある特許を基にした製品開発には100億円かかるが、その結果見込める収益は10億円だとすると経済合理性がないので当該特許が製品化されることは普通はないのだがそれでも特許を取得することは可能。そんな特許は意味がないと考える人もおりましょうが、今の技術水準を前提にすれば経済合理性はないとしても、将来の別の技術開発によって当該特許が1億円で製品開発できるような時代がくれば当該特許による製品化が俄然、現実味を帯びてくるということは起こり得ることなので全くおかしなことではありません。
上記の理由で、「話としては面白いが実際には経済合理性が無く役に立たない特許」(少なくとも今は、だが)ばかり表彰されても仕方ないので本表彰に当たっては実用化の有無で大きな判定基準を設けているということだろうと思われます。
話が逸れましたが、というような事で発明大賞受賞作品に選出されました。
ちょうど無罪推定のゴーンさん保釈が大ニュースとなった日の新聞(第26面)です。
3月13日、明治記念館にて表彰式が予定されております。
関係ありませんが表彰式と言いますと、学生時代の少林寺拳法以来ですな。。。