単なる面白家電と思うなかれ
おしゃべり電球の試作機を見て、声が出る電球ということでオモシロ製品だと決めつける人が多いのです(というよりは現状99.99%の人がそう思ってるわけです。量販のバイヤーさんはもちろんですが、設計担当者すらもその思考から抜けていないので無理もないことです)。
この場合の「面白い」はinterestingではなくてどちらかと言えばfunny、楽しい、に通ずる意味でとらえられています。一言で言えばオモチャです。
もちろん面白家電としての側面は大変わかりやすい。しかし!それは一面に過ぎず、おしゃべり電球の真価は単なるオモシロ家電アイデア家電ではありません。
この点、スマホの音声を再生できるスピーカー電球(電球型のスピーカー)はオモチャ、エンタメ製品の域を出ません。
これよりもOKグーグルやらアレクサのようなAIスピーカーはもっと守備範囲が広いですが実際のところ、天気予報が聞けるとか電気を消してくれるとか会話ができるらしいけど使い方はよくわからない。
初めは面白がって会話してみるけど、OKグーグルさんから「何を言ってるかわかりません」などと言われて会話が成り立たないこともしばしば。だったら自分で電気消します、自分で調べますってな感じでたいして使われずにただの無線スピーカー、もしくは部屋の隅っこに押しやられているアレクサが多かろうことは想像に難くないのであります。毎朝楽しく会話してます、という方は良いこと教えますので是非ご一報を。
会話ができる電球のほうがよさそうだという方はこちらの記事「電球と話したいですか?」が参考になるかも知れません。

では、アイデア家電・面白家電にとどまらないおしゃべり電球の本質とは何なのか?
センサーによる自動音声案内のインフラ、それがおしゃべり電球の真骨頂です。
そう、これは電球でなく、新しいインフラになるのです。
そのことに多くの人が気付き始めた時、世界を席巻します。